凱旋門賞で勝ちそうな日本馬のタイプ

horse

おはようございます、ねこマスターです。

一気に寒くなりました。

今日の最高気温は15度で数日前は30度くらいあったから随分と変動が激しい。

体調を崩さないようにしなくては。

今年はインフルエンザも流行るかもなんてニュースも流れてますから。

さて、凱旋門賞ですよ。

今年は日本から4頭参戦したのでそれなりに期待してグリーンチャンネルで観ていたんだけど残念でした。

タイトルホルダーの11着が最高。

でちょっと考えてみた。

凱旋門賞で勝ちそうな日本馬のタイプ

これまで日本馬が凱旋門賞に勝ったことはない。

2着が最高だ。

3頭いる。

古い順にエルコンドルパサー・ナカヤマフェスタ・オルフェーヴル(2回)

これをみて思うわけ。

軽い馬場で切れ味鋭く刺すスマートなタイプではないなと。
どうみてもナタでバッサバサとなで斬りにするような力強いタイプだ。

重馬場も得意。

凱旋門賞に連れていくのならこういうタイプがいいのではなかろうか。

ただこのタイプの馬は減っている。

なぜなら日本の馬場の高速化が止まらないからだ。

だから軽い馬場に適性のある馬の方が勝ちやすいし種牡馬としても人気が高い。

ナタの切れ味みたいな馬でG1を勝つくらいになるのは相当ハードルが高い。

だから一言でいうと破天荒なタイプって感じになる。

それくらい突き抜けてないと日本の軽い馬場では難しい。

エルコンドルパサーはダートで連勝して2月の共同通信杯を迎えた。

本来は芝の重賞レースだが雨のため急遽ダートに変更。

これも勝って初芝はなんとニュージーランドトロフィーG2。

初芝もなんのその、あっさり勝って次のNHKマイルG1も勝ってしまう。

結局その年のジャパンカップも勝つのだから破天荒そのもの。

翌年の凱旋門賞2着も納得だ。

オルフェーヴルは不良馬場のダービーを制したように重い馬場を苦にしない。

また阪神大賞典では外から交わされたナムラクレセントにブチ切れて向正面で抜き返して先頭に立って逸走。

3コーナーでは最後尾まで下がりながら2着でゴールするというこれまた破天荒な競馬を見せている。

このようにどう見てもスマートではないタイプが凱旋門賞では活躍するように思う。

トラックとクロカン

僕は長距離を走る人なのでその視点から見てみたい。

日本の競馬をトラックに喩えれば凱旋門賞はクロカンだ。

言ってる意味は簡単で平坦なコースかそうでないかだ。

凱旋門賞は高低差が10mある。

こんなコースは日本にはない。

高低差最大の中山の約2倍ある。

これが日本の軽い馬場で切れ味鋭く勝つスマートなタイプが凱旋門賞では通用しない理由だと思われる。

つまりトラックの1万メートルが速い選手がそのままクロスカントリー10kmで勝つとは限らないということ。

実際にそうだ。

そもそもトラックとクロカンほどの差のないトラックとロードでも差は出る。

駅伝を見ているとよくロードに強い選手なんて解説を聞く。

これはトラックの持ちタイムはそれほどでもないがロードでは強いということを指している。

当然逆もある。

だからトラックとクロカンではもっと差が出てくる。

この違いを日本の馬場と凱旋門賞の馬場の違いに当てはめるとしっくりくる。

しかも凱旋門賞は重馬場になることが多い。

走りやすいトラックとぬかるんだクロカンコースくらいの差があるだろう。

それは実際にタイム差にも表れている。

だから凱旋門賞で勝つ馬は日本の競馬には収まらないような破天荒なタイプじゃないかと思うのだ。

あとがき

日本の競馬では今も結構コースレコードが出るのだが、それは高速化が止まっていないということ。

もういいんじゃないだろうか。

これ以上タイムが速くならなくても。

陸上競技ならタイムが速いことに価値はあるが、競馬ではそうでもないだろう。

もしかすると速いタイムで勝つと種牡馬としての価値が上がるのかもしれないが。

ただその場合、さらに日本の軽い馬場に適した馬が増えるわけで凱旋門賞を勝つ馬が出現する可能性は下がるだろう。

日本馬が世界中のレースにチャレンジしていくという流れで見るならば、これ以上国内レースを高速化する必要はないと思う。

逆に海外で勝てなくなる可能性の方が高い。

もっと馬力のある馬を増やした方がいい。