中国のTPP参加意欲は本物か?

投資

おはようございます、ねこマスタ〜です。

中央競馬を見ながら書いてます。

今日は敬老の日ですが競馬も三日間開催ですね。

来年こそ競馬場でビールをコキコキ飲みながら馬券買いたいです。

土日は釣りに行ってきました。

小サバは唐揚げ、イワシはオイルサーディンに化けました。

小サバの唐揚げとイワシのオイルサーディン

ビールに合いますな。

さて、今日はTPPについて書いてみようと思います。

中国が正式に加盟申請しましたね。

中国のTPP参加意欲は本物か?

本物だろう。

もともと中国はTPPへ加盟する用意があると言っていたから、その流れ上での話。

アメリカのアフガン撤退の隙を突いたとか色々タイミングも言われているけど、TPP参加は規定の方針であってタイミングに関しては良い方がいいということだろう。

ただ、アメリカの出方を伺っているのでは?とか参加のハードルは高いだろうというちょっと様子見的な思考はどうかなと思う。

なぜなら正式に加盟申請したからには、それに沿った動きを今後してくるはずだからだ。

つまりTPP加盟国との交渉だ。

中国は各個撃破を狙ってくるだろう。

圧倒的な経済力を背景にね。

軍事力で圧力をかけるのは警戒されるだけで良いことないが、経済だとお互いにWin-Winの可能性が高くなるからやりやすい。

多くの加盟国と高度に自由化された貿易をすることは加盟国間のプラスだからだ。

だから中国がTPPに正式加盟したら中国株にはプラスと見ている。

中国が加盟するのが良いのか悪いのかは別にして。

TPPはアメリカ主導だった

環太平洋パートナーシップ協定の略なんだけど、その名のとおり太平洋に面した国々で構成されている。

ただし中国を除く。

もともと膨張する中国に対抗するために、中国が加盟できないような高度な通商協定を結ぼうとしたのがTPPだ。

それを主導したのはアメリカなんだけど、国内事情で脱退してしまった。

アメリカ何やってんのさと思うけど、民主主義社会ではこうなることもある。

自由に貿易できたほうがお互いにプラスだよねと言うよりも雇用を守れと言った方が伝わるから。

だが自由に貿易した方が地域の底上げになるのは、日本では織田信長の楽市楽座の時代から既にわかっていることだ。

そういうことではアメリカはヘタを打った。

その隙を中国は見逃さなかった。

こういうことだ。

日本も戦略がなくて困った国だが、アメリカも中国と比べると長期の戦略はお粗末だ。

アメリカは優秀な頭脳は揃っているが、その戦略を実行できるかは基本議会を通さなくてはいけないからボツになったりする。

イギリスは面白い

実は中国の加盟申請の前に加盟申請した国がある。

それがイギリスだ。

イギリスはEUを離脱したので、世界中と自由貿易しようと考えたらTPPに加入するのは当然の選択ではある。

面白いのは加盟のタイミングが中国より前になったことだ。

TPPの加盟は加盟国の全員一致で決まる。

だからイギリスが先にTPPに加盟するのは中国にとってはマイナスだ。

間違いなく加盟のハードルが上がるから。

さらにイギリスは最近では空母打撃群をインド太平洋地域に派遣した。

明らかに太平洋地域に関心を示している。

中国をとしてはちょこまか煩いと思っているのでは。

今後どうなるか

イギリスの動きに先んじて加盟を目指すかまでは分からないが、粛々と手続きを進めると予想する。

日本はオーストラリアと連携すべきだという論調も見かけるし、それは間違っていないと思う。

オーストラリアも現状では2国間問題もあり難しいようなことを言っているし。

が、しかし

中国はクリアしてくるだろう。

オーストラリア産のワインやら鉄鉱石などに規制をかけているが、そんなものはTPP加入するとなれば撤廃するだろう。

そうなると中国の加盟に関していいんじゃないか?という流れになると見る。

条件を満たすのなら日本としても表立って反対するのは難しい。

だから高度な通商条件になっていても、見かけ上はそれを順守するための体裁は調えるということだ。

が、しかし

WTOを見ても中国は加盟してその果実を最大限得ているが、ルールを守っているかといえばそうではない。

他国に対してその圧倒的な経済力にモノを言わせて、ルールを順守しようという感じではない。

そして経済的に中国への依存度が大きい国ほど何も言えない。

TPPでもこの展開を狙っていると思う。

つまり入ったもの勝ち戦略だ。

加盟さえしてしまえばこっちのもの。

だからしっかりとTPP加盟に標準を合わせて行動してくるはずだ。

WTOでの成功体験?があるのだからそうするだろう。

アメリカの出方を伺っているとか加盟のハードルは高いみたいに様子見をしていると、気づいた時には外堀は埋まっているはずだ。

ただ流石に全くルールを守らないなんてこともあり得ないから、加盟国間の貿易も促進されるだろうし中国株にもプラス。

だから自分の持っている新興国投信にもプラス。

中国のTPP加盟の是非は別にしてね。

あとがき

アメリカはアフガンからも撤退していよいよ資源を中国に向け始めた。

クアッド(日米豪印や)やオーカス(英米豪)の枠組みで中国に対抗している。

この先どうなるのかは全く分からない。

ただ投資の面で言えば、中国がTPPに加盟するのはマイナスにはならないだろう。

そして日本経済にとっても。

日本はアメリカの同盟国だがTPP経済圏が大きくなるのはプラスだ。

難しい舵取りだろうけど、政治家はどう考えているかな。