しんどい事への耐性がなくなっている

life

おはようございます、ねこますた〜です。

しんどい事って辛いじゃないですか。

で、自分にも周りの人にも味わってほしくはないわけですよ。

ここ10年くらいだんだんそんな心境になってきました。

読書

4月から無職になって新たに加えたものは釣りと読書。

釣りは子供の頃から30前までやっていたし読書はもともと好きだった。

時間がたっぷりあるとやりたいことを自然とやるもんですね。

で、図書館から小説を借りてきた。

月村了衛と宮部みゆきの2冊。

月村了衛の小説は初めて読んだけど適度にエンターテイメント性があって楽しく読めた。

ごく近未来の警察ものだ。

次に読んだのが宮部みゆきなんだけど。

これが厳しかった。

しんどい事への耐性がなくなっている

考えてみるとここ10年くらいでドラマを観ることもめっきり減った。

観れるものがないと言った方が正しいのか。

主人公がいじめられる、あるいは困難な目に遭うみたいなのがダメになってしまいました。

現実世界でもイジメや困難な状況に陥っている人はたくさんいるのに、わざわざドラマでも観るか?

言葉で表すとこんな心境です。

だから観れるドラマや映画も限られてくる。

アニメはまだそれなりに大丈夫なんですけどね。

感情移入はするものの、絵なので。

酷いことがあってもアニメだとまだ耐えられる。

が、しかし

ドラマや映画は実写だし、小説は自分の脳内で具体的に情景が構築されるからキツい。

で宮部みゆきの小説に話は戻るけど。

何に対する怒り?

宮部みゆきはベストセラー作家で、模倣犯は映画やドラマでもやって有名なので知っている人が多いだろう。

僕も宮部みゆきの著書は何冊も読んでいるけど、あっという間に小説の世界に引きずり込まれてグイグイ読んでしまう。

今回借りた本は名もなき毒というタイトルなんだけど、やはり時間を忘れて読み進めてしまう。

ただ今回は怒りながら読んでいた。

何に?

一つは犯人に
もう一つは自分に

どういうことなのか?

宮部みゆきの小説を読んだことがある人なら知っていることだけど、ストーリー胸糞悪いんですよ。

胸糞悪いけど、次の展開が待ちきれなくてどんどん読み進めてしまう。

ただ今回10年ぶりくらいに読んでみて今までと違う感情が湧いてきた。

まず犯人に対する胸糞の悪さ。

現実世界でも無差別殺人とかあったりして酷いんだけど、その手の犯人の動機や状況とか背景なんかが小説では詳しく語られる。

なんだけど、いくらバックグラウンドが悲惨でも胸糞悪いわけですよ。

家庭環境が劣悪だったから何してもいい的な理屈って全然同情とか出来ないわけで。

以前はそういうストーリーやディテールがリアルで面白いと思って読んでいたはずなんだけど。

今は単純に犯人が胸糞悪いってだけ。

もう一つはなんでわざわざ自分はこんな胸糞悪いストーリーを読んでいるのかという怒り。

結構胸糞の悪い事件って普通にあるんだけど、さらにわざわざその手の小説読む必要ある?

結局この10年くらいでリアルが小説に追いついてしまったというか、ある意味抜き去ってしまった部分があって、悲惨な事件やイジメなども具体的に内容が知られる案件も出てきた。

だから娯楽であるドラマや映画や小説ではしんどい体験はしたくないんですよ。

歳なんですかね。

あとがき

書いていて思ったけど、やっぱ歳なんですかね。

娯楽を娯楽と割り切れなくなったのか、人の悪意みたいなのに触れるのが嫌になったのか。

いずれにしても精神のタフさが欠けてきたような気がします。

だけどなあ、楽しいのやワクワクする方がいいんだよなぁ。