習派にあらずんば人にあらず
おはようございます、ねこマスタ〜です。
気温の変動が大きいと身体が慣れない。
一番いいのは5月くらいですね。
さて、先日中国共産党大会が閉幕しました。
習派にあらずんば人にあらず
日本には平家にあらずんば人にあらずという言葉がある。
習派でなければ出世できない。
最高指導部7人に入ると思われていた胡春華氏も入らなかった。
最高指導部は自分の子飼いで固め、距離のある人物は降格という露骨な人事には正直驚いた。
これで上手くいくと考える方が難しい。
ただ別の角度から見るとこういうことは珍しくはない。
隣のロシアもそうだ。
他にも独裁を敷いている国の状況は似たり寄ったり。
なのであることはある。
経済的にそれで上手くいくかというと全く別問題。
独裁的な国で経済がうまく回っているというのは聞いたことがない。
例えば今回降格した胡春華氏は共産主義青年団の出身だ。
李克強氏や胡錦濤氏は先輩にあたる。
が、しかし
共青団は8000万人以上の団員がいる。
これを排除してうまくいくのだろうか?
今回任期前に退任した李克強首相は有能な人だったと思う。
胡春華氏も有能だという評判だった。
日本にもかつてお友達内閣と揶揄された政権があったけど。
僕が思うに、習主席は最高指導部を身内で固めて4期目そして党主席を復活させると見ている。
社内政治を見ているようだ
企業もののドラマで社内政治に長けた人ってのが出てくることがある。
習主席はこれに長けている。
今回の人事を見れば圧勝したことが分かる。
ただ往々にして、社内政治に長けた人が会社経営に長けているとは限らないということだ。
確かに習主席に権力は集中したが、中国という国の成長はどうかというとまた別問題になる。
この辺が不安材料だ。
しかも諫言する人も見当たらない。
GDPはどうなる
IT企業や教育関係企業への締め付けや厳格なゼロコロナ政策など、経済にはマイナスの施策を打っている。
経済学者によっては中国は米国を抜くことはないという人もいる。
中国の経済がかつてほどの成長力を失っているのは事実だ。
だから中国の天下も一瞬といえば一瞬。
しかも人口減少が予想より前倒しして始まった。
そうなると逆に残された時間は少ないから台湾は非常に危険になる。
中国が世界一のGDPを誇る期間が10年程度しかなければ、その間に台湾問題の決着を付けに来るんじゃないか。
あとがき
日本にとってこの状況はどうなのか。
ただ戦狼外交は続けそうだから日本を含め、西側諸国と良好な関係になることは考えにくい。
習氏は鄧小平よりも毛沢東寄りに見えるので付き合うのは難しそうだ。
最近沖縄の選挙ではオール沖縄の負けが込んでいるが、この辺も外部環境の変化を有権者が敏感に感じ取っているのかもしれない。
これはある意味当然のことだ。