器を用意すれば満たされるのか

投資

おはようございます、ねこマスタ〜です。

今日は曇りで時々薄日が差すそんなお天気。

最高気温は1℃らしい。

この時期にしては過ごしやすい。

器を用意すれば満たされるのか

新NISAが始まった。

将来にわたり資産形成をしたいのであればやった方がいいのだが事はそう簡単ではない気がする。

新NISAはあくまでも器であってその中を満たすのは個人だからだ。

が、しかし。

その準備ができている人はいったいどれだけいるのだろう。

分かると出来るは違う。

僕は麻雀が大好きだが本を読んでルールを理解すれば上手に打てるかといえばそんな事はない。

実際に打ってみる必要がある。

リアルでもネットでもいいけどね。

ただこれ、考えてみれば当たり前。

分かったからといって出来るとは限らない。

何でもそう。

が、しかし

なぜか投資の場合、分かった=出来るという思考の人が多い。

その場合は高確率で授業料を払う羽目になる。

僕がそうだった

僕が最初に投資をしたのは2000年ごろだ。

オンライン証券がたくさん誕生して日本版ビッグバンなんて言葉が当時よく聞かれた。

でお金のない僕はミニ株を始めた。

ミニ株とは1/10株式のことだ。

今だと定義もちょっと曖昧で1株もミニ株と言う場合もあるようだ。

話を元に戻すと最初の株はワタミのミニ株。

飲食業だったから馴染みがあったのが理由。

でもすぐに信用取引を始めた。

今では考えられないがオンライン証券が始まった当初は信用取引に300万円や500万円残高が必要だったりした。

だがそれも競争の結果瞬く間に引き下げられた。

で貧乏人にも信用取引ができる環境になり銀行株を売買していた。

その後は日経平均先物・オプション、商品先物、FXとレバレッジが高いものに手を出しては何度も資産を飛ばすことになる。

振り返ってみて思う。

どうしてこうなった?

投資を始めて僕のようなルートを辿る人は結構いる。

なぜなのか。

ルールが身についていない

交通ルールは幼児の頃から先生や親に教えられる。

小学校でも交通安全教室なんてのがあるしホームルームでも交通ルールの話は頻繁に出てくる。

実はこれが大事なのではないか。

育ちの悪い人は粗野になるといったらあれだがその確率は高くなる。

てことは投資ルールを知らずに成人になった大人はどうなるのかってことだ。

容易に想像がついてしまう。

なぜなら僕はそれを地で行ったからだ。

そして投資は損をする可能性もある。

お金が毎日毎時間変動するようなものは慣れてないと精神にくる。

今NHKでNISAの番組をやっていてタレントの内山夫妻がつみたてNISAにチャレンジしている。

内山君といえばあっぱれさんま大先生の頃から芸能界で活躍している。

そんな彼が投信残高が何百円か赤字になっただけで気にしている。

芸能人なら年収は何百万と普通に変動すると想像するけれども。

でも投資を始めるとちょっとした金額の増減に敏感になる。

これはあるあるだ。

それは実際にポジションを取らないと分からない部分でもある。

だから本当は未成年のうちから交通ルールみたく耳にタコができるくらい投資ルールを知っておけば上手くいく確率はぐんと上がるだろう。

赤信号では止まれは誰でも知っているし普通は守る。

このような訓練的なことを一切しないで新NISAという器を作っても上手くいかない人が出てくる。

すでに投資経験がある人は喜んでこの制度を活用するだろう。

が、しかし

周りがオルカンやS&Pと言ってるからやってみた人は含み損になった時にじっとしていられるのか分からない。

長期で毎月コツコツ積み立てればほぼプラスになるみたいな教育を学校に通っている頃からしていればだいぶ違う結果になるだろう。

つまり器はすでに準備ができている人にとっては素晴らしいプレゼントだがそうでない人にとっては逆に損をもたらすものかもしれない。

あとがき

実のところ投資に向いている人ってあまりいない気がする。

50数年生きてきて思うのは評論家みたいな人が多いということ。

理屈先行なんだよね。

実践力がどうなのか。

投資は実践力がないと上手くいかない。

毎月積立で放ったらかしも理屈は簡単だが実践力がいる。

リーマンショック級の下落に精神が耐えられるか。

長期投資だったはずが動揺して手仕舞いなんてこともあり得る。

最近ではコロナショックで耐えきれず手放した人だっているだろう。

こうなると長期で持てば利益になるはずが高いところで買い安いところで手放して赤字になる。

長期・積立・分散みたいなことを若い頃から繰り返し教えられたならば、この手の結果は減るに違いない。

それをやらないと新NISAを機会に資産格差がますます広がることになるだろう。