素人がプロにスクイーズ仕掛けるとはそろそろバブルじゃね?
こんにちは、ねこますたーです。
退職まで平穏に過ごしたい今日この頃です。
つい最近、ゲームストップというアメリカ株で素人集団がプロにスクイーズを仕掛けて損失を負わせたという話を耳にしました。
ちょっと中身を追ってみます。
アメリカでの話
ゲームストップという株がある。
だから株価も下落している。
ここまではよくある話。
ファンダメンタルズの悪い株は売られるでしょ、普通。
で、ヘッジファンドもせっせと売りを仕掛けていたようだ。
僕は個人が株式を買う理由は資産を増やすためだと思っている。
が、しかし。
個人が大挙して買うもんだから、空売りしていたプロ達は買い戻しを余儀なくされたわけだ。
この結果、ヘッジファンドのメルビン・キャピタル・マネジメントは損失拡大のため、著名投資家であるケン・グリフィン氏やスティーブ・コーエン氏から救済資金約27億ドルの提供を受けることになったようだ。
今までは逆だった
ショートスクイーズは空売り勢に対して買い上げることで、買い戻しをさせて踏ませる戦術だけど、仕掛けるのは常にプロだった。
個人的な興味で話すと、個人がプロにスクイーズを仕掛けたのは面白い。
今まではほとんどの場合、プロが得をして素人は損をしていたのだが、それがSNS等で個人が結束してプロに立ち向かうようになったということ。
覚えている人もいると思う。
この時はウォール街という金融の象徴に対して外から攻めていたわけだ。
だが今回は個人投資家としてショートスクイーズを仕掛けてプロに損失を負わせている。
バブルじゃね?
今回の出来事は個人的には面白く見ているんだけど、客観的には普通じゃないと思う。
マンガっぽくて面白いと書いたけど、それは滅多にないからだし。
それにヘッジファンドに一泡吹かせるために買い上げるのも、アリだとは思うけど投資の本質じゃなくない?って感じるわけ。
日本市場でエムスリーが急落しているけど、これも損失を出したヘッジファンドが資金を捻出するために売っているのでは?なんて言われているし。
でこの先も個人が結束してプロを打ち負かすのかというと微妙じゃないか?
ちょいちょい負けることはあるだろうけど、トータルでは個人が損をすることになるだろう。
僕が今回感じたのは、そもそもこういう現象が起こること自体がバブルなんじゃ?ってこと。
ちょっと末期的な雰囲気を感じるというか。
基本的に金あまりだからこんなことになるんだわ。
日本もコロナショックでネット証券口座の伸びが凄かったようだけど、そこから始めた人はやはり上げ相場しか経験していない。
これは今の現象を説明するために編み出された言葉だけど、僕はQレシオを思い出すね。
理屈を合わせるために後付けで理論を持ってくるときはバブルだと思うね。
あとがき
今の相場水準は僕にはかなり難しい。
みんなうまく飛び降りることができると思っているかもしれないけど、結構難しいよ。
例えば日経が前日比500円安みたいな日に株式は売りにくい。
戻したところで売ろうと待っていてもどんどん下がる。
いいだけ下がったところで拾えたのはいいけれど、初期の急落で現金化しておけば底値でたくさん拾えた。
まあ僕は売りが苦手ということなんです。
人それぞれ得意なスタイルがあるから、それを守って売買するのが一番生き残る可能性が高い。
20年以上相場をやっていて、そんな実感はある。