米国は中国を引き離すチャンスを自ら潰す

投資

おはようございます、ねこマスタ〜です。

4月になっても寒い北海道ですがようやく今日から暖かくなるようです。

やはり最高気温が10℃を超えてこないと冬が終わった気がしない。

今月から僕にとっての釣りシーズンが始まります。

米国は中国を引き離すチャンスを自ら潰す

2020年ごろは2028年には米中GDP逆転が起こると言われていた。

それが2030年代後半にずれ込みいつしか米中逆転はないのではという状況になっていた。

なぜなら中国の不動産不況は根が深く経済成長も鈍化。
一方米国経済は好調だったからだ。

が、しかし。

それもトランプ政権の関税政策で終わりを告げるかもしれない。

自由貿易の旗頭だった米国が率先して保護貿易に舵を切った。

そもそも自由貿易でいい思いをしていたのはどの国なのか。

一番恩恵を受けたのは中国だろう。

2001年にWTO加盟を果たしてから年率10%の経済成長を遂げ世界第2位の経済大国になった。

そして米国。

世界第1位の経済大国であり基軸通貨のドルを持っている。

このおかげで世界中のあらゆる人・モノ・金が米国に流れ込んだ。

それがまた米国の発展の燃料になったのは明らかだ。

が、しかし。

高関税政策によって今その流れは止まろうとしている。

研究者が米国脱出みたいなニュースもあるのですでに逆回転の様相になっている可能性すらある。

そもそも高関税によって自国産業を保護しようという政策は愚策だ。

競争にさらされないと弱くなるのは歴史が証明している。

米国は賃金水準が高いので高付加価値産業で稼ぐ体質になっている。

GAFAなどが典型的だ。

それを20世紀型の製造業万歳みたいな構造に戻そうとしてもうまくいかない。

自国でなんでも揃う体制は理想的かもしれないが現実的ではないのだ。

10年前くらいの中国が世界の工場なんて言われてそれっぽくなったことがある。

が、しかし

中国人労働者の賃金が上昇した結果、アパレルなどはベトナムやバングラデシュなどに流れていった。

これは当然の流れでもある。

それに竿差すようなことしても無駄な足掻きだと思われる。

すでに市場はトランプ政策を無理ゲーと判断したようだ。

全世界の株式市場が大暴落を起こしている。

人為的に引き起こされた暴落と言っていい。

権威主義者はメンツを重んじる

トランプ氏はプーチン氏や習氏などの権威主義者に対してシンパシーがある。

自身3期目を仄めかす発言もしている。

で権威主義者ってメンツが重要なんだよね。

結果、方針転換しにくい。

習氏の経済政策なんて完全に失敗だと思うけどなかなか方針転換できない。

だからこそ米国は中国を引き離すチャンスだったわけだが。

しかし

トランプ氏も高関税政策なんておっ始めたから。

米国自らチャンスを潰したかもしれない。

市場がいくら下落してもトランプ氏はそう簡単に政策変更しないだろう。

米国のインフレが高止まりして失業率が上昇、低賃金労働者の生活が厳しさを増したあたりでようやく重い腰をあげると予想する。

それまでは放置するのではないだろうか。

だがその結果、米国はそれなりに競争力を落とすことになるだろう。

米国以外の国は今まで通り自由貿易を行うはずだから。

ていうかトランプ関税のおかげであらためて自由貿易のありがたさを世界の国々は感じているだろう。

日本は

日本は米国が離脱したTPPをまとめ上げた。

国内ではあまり評価の声が聞こえないようだが海外では高く評価されている。

報復関税なんかに力を注がずに色々な国家と自由貿易協定を締結した方がいい。

日本もまた自由貿易によって恩恵を受ける国。

米国に向かうものが一部日本へ来れば物価上昇にも歯止めがかかるかもしれない。

米国では高くて売れないから他の国でというやつだ。

日本のGDPの半分以上は個人消費が占める。

関税は低くしてコストを下げた方が生活は楽になる。

粛々と自由貿易陣営を増やす努力をすればいい。

あとがき

どこまでトランプ氏が高関税政策で突っ張るかだろう。

わかりやすい大義名分が立つまでは市場の動きも無視すると読む。

それくらいの権力を手にしたと思うから。

何しろトリプルレッドだから。

おかげで僕の資産もここ数日で大幅目減り。

ただBitcoinは持ち堪えている。

これはいい傾向だ。

金は株式が不調でも上がったりする。

が、しかし

Bitcoinはそうでもなかった。

基本リスクマネーが仮想通貨に向かってたからリスクオンの時に上がってた。

それが今回みたいな暴落でも踏ん張った。

これは良い流れとして注視したい。

今はトランプ関税が始まったばかりなので混乱しているがそのうち落ち着くだろう。

市場が崩壊するということはない。

ただ影響がどの程度の期間続くのかが分からないだけの話だ。

だから淡々と毎月市場にベットするのがいいだろう。