米中のGDPはどうやら逆転しないらしい

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おはようございます、ねこマスタ〜です。

今朝の室温は10℃でした。

築45年の木造建築はヤバいです。

寒いと筋肉が固くなるんですよね。

さて、日経に興味深い記事が出てました。

どうやら米中のGDPは逆転しないようです。

米中のGDP逆転せず

元々は2027〜28年ごろに米中のGDPが逆転するという予測だった。

それが新型コロナが流行し始めてから様相が変わった。

原因は習近平氏の打ち出した政策にある。

まずIT企業イジメとも取れる一連の規制。

共同富裕といえば聞こえはいいのかもしれないが、これによって儲かっていたIT企業に対する視線が厳しくなった。

馬氏は全く表に出てこなくなったし、企業やトップが相次いで寄付を表明する事態になっている。

別に寄付が悪いわけじゃないけど、結局は当局の圧力でこうなっているのでプラスではないだろう。

時価総額でGAFAと肩を並べる勢いだった頃のマインドには戻らないということだ。

まずこの規制強化によって米中の逆転は2033年にずれ込んだ。

さらにゼロコロナ政策なわけだ。

世界中の国が経済を回す方向で動いている中で、中国だけが初期の成功体験を拠り所としてゼロコロナ政策を続けていた。

これで中国の成長率がさらに下振れして米中は逆転しない見込みとなった。

さらに中国にとって悪材料なのは今年2022年7月1日の時点で人口が減少に転じたことだ。

人口が減少するのにGDPは順調に増加するというのはなかなか難しいだろう。

また人口世界一もインドに抜かれる。

これまで世界一の人口という市場をバックに力をふるってきたが、その看板も下ろすことになる。

今後どうなる

中国は2035年に世界一の強国になるという目標を掲げている。

習近平氏はその頃もまだ権力を握り続ける腹づもりだろう。

GDPの逆転も果たし文字通り世界一の強国となって、さらにその国の最高権力者に君臨している。

これが習氏の描いている未来だと思っている。

が、しかし

米中の逆転がないとなるとどうなるのか。

台湾有事の可能性は高まったのではないだろうか。

GDPの逆転が無くなっても世界一の強国を立証できるものは何か。

やはり台湾を手に入れるのが一番わかりやすい。

習氏も歳をとれば、自分の目の黒いうちにという感覚になるんじゃないか。

プーチン氏を見てるとそんな感じだし。

レガシーを残したい。

権力者にはこの欲求は甘美なのだろう。

話は変わるけど日本の人口減少が始まったのは2008年だ。

中国は2022年。

14年しか違わない。

何が言いたいのかというと、日本は先進国になって社会保障システムなども出来上がってからの人口減少だけど中国は違うってことだ。

未富先老という言葉が中国にはある。

富む前に老いてしまうという意味だ。

中国はGDPでは世界屈指の大国になったが一人当たりでは先進国レベルにはない。

でもすでに人口減少が始まってしまった。

中国の人口が再び増える見込みはほぼない。

共産党指導部は相当危機感を持っているだろう。

国民に対して何か目に見える成果をと思っても不思議ではない。

そんなことも考えると今後10年は相当日本周辺はきな臭いことになりそうだ。

あとがき

中国が日本に侵攻するみたいな話なら別だが、自分の興味は中国の動きで自分のポートフォリオがどうなるのかということだ。

IT企業いじめで僕の持っている新興国投信は打撃を受けた。

今は以前のレベルまで改善しているけど、国の方針次第で自分の資産が影響を受けることになる。

幸いだったのは中国株投信ではなかったことだ。

新興国投信でもアリババやテンセントの比率は高いのだが、中国株投信にしていたら大打撃だったはずだ。

僕は国別では米国とインドの投信は持っている。

インドはちょっとリスクを取っている感はあるけど、中国よりは全然民主的だ。

中国は共産党体制のまま市場経済に入ってきたので今後は不確定要素がどうなるのか怖い。

毛沢東的な習氏の政策もそうだし、お金を先にもらっておいて工事が進まない不動産も問題だ。

今後はちょっとしたことで中国内で騒動が頻発する気がしている。

だからこそ対外的には強硬になると予想する。

米中のGDP逆転がないのは長い目で見れば先進国にはプラスだと思うが、短期的には不確定要素が増したと考える。