日産は日本の未来のようだ

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おはようございます、ねこマスタ〜です。

腰痛もほぼ治ってランニングも再開。

普段通りの生活に戻りました。

これで魚が釣れたら言うことありません。

日産は日本の未来のようだ

日産がリストラを発表した。

ホンダとの合併交渉も決裂したし打つ手が尽きつつある。

そもそも日産はゴーン氏が来る前に莫大な借金を抱えて倒産寸前になっていた。

だから正直よくここまで持ったと思う。

大きな会社はゆっくりと沈むのかもしれない。

それは日本という国の未来の姿かもしれない。

かつて日産は2兆円の借金があった。

1999年の話だ。

この頃の日本ってどんな感じだったのか?

1997年北海道拓殖銀行倒産。
1998年山一證券自主廃業。

いわゆる就職氷河期真っ只中だった。

その状況下で借金2兆円。

普通は助からない。

が、しかし

そこに送り込まれたのはゴーン氏だった。

彼は取引先を厳選し大胆にコストカットして経営をV字回復させた。

2003年には借金も全て返済している。

ただね。

これだけ世の中が不景気なのに日産がV字回復するってただ事じゃないのよ。

当時新聞を読んでいて思ったのは。

随分と周囲に無理を強いているなと。

自動車産業は幅広い業種の集積で成り立っている。

が、しかし

日産は自らが助かるために取引先をかなり見捨てた。

短期的にはそれで日産本体は回復した。

が、しかし

それと引き換えに企業としての総合力は衰えたと思う。

借金は返済したものの魅力的な車種は生み出されなかった。

で現状に至る。

役員数も役員報酬もホンダより多かったりする。

これでホンダの下につく決定が下せるとも思えない。

そうして自ら退路を狭めた結果、今日のリストラ発表となったわけだ。

ゴーン氏が素晴らしかったというつもりはない。

当時日産が復活したのは周囲の犠牲があったのは間違いない。

でも今は本体もろとも沈みつつある。

これって日本の未来を暗示しているかのようだ。

さて、日産のリストラ策だが。

世界で2万人の人員削減を行うとのこと。

国内では事務系部門の社員を対象に早期退職者を募集する。

事務系だ。

45歳以上65歳未満で勤続5年以上の部課長や課長代理以下の正社員・再雇用のシニアが対象。

営業や経理など幅広い事務系は含まれる。

開発・生産・デザイン部門は含まれない。

ここから分かることがある。

普通の事務系は代えが効くからリストラしやすいということだ。

そしていい歳になってもヒラのままだとリストラロックオンということ。

若い人は昇進したくないらしい。

が、しかし

それだと会社が傾いた時、真っ先に切られる可能性もある。

歳を取ったらそれなりのポジションにいた方がいい。
あるいは専門技術を身につけるか。

自分で会社経営できる人であれば世の中がどうなっても生きていけるだろう。

が、しかし

サラリーマンでやっていくのなら会社が傾いた時に自分が置かれた状況を想像しておいた方がいい。

それかいっそ資産を増やしてFIREしちゃうとか。

あとがき

日産は1999年には瀕死だった。

その後の復活はタコが自分の足を食べたかのようだった。

日産本体は助かったがそれを取り巻く企業群の力は弱まった。

結局それは本体に跳ね返ってくることになる。

日本も似たようなものだ。

東京は栄えているが地方は衰退が加速している。

事務系は人が余っているがそれ以外は人手不足だ。

それでいて事務系の方が給料が高かったりする。

本来なら人手不足の業種ほど給料は高くなるはずだ。

が、しかし

そんな経済原則も働かない。

外国から安い賃金で人を集めてお茶を濁している。

日産も日本もいよいよ末期的症状になってきた。

これからは衰退していく状況下で自分はどうするのかが本当に大事になってくる。