r>gならrを目指せばいいのでは?【資本を持つ側にまわれ】

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おはようございます。ねこますた~です。無観客競馬にも慣れてきました。

新型コロナでエンターテインメントが軒並み総崩れの中で、競馬は大健闘のようです。

30年も前からPAT投票はじめて、競馬専門チャンネル持ってるのも強みですよね。

ここ最近はリアルな体験がもてはやされていた気がしますが、今回のような非常時には非接触は時空を超えることが出来るんで要チェックです。
海外競馬のように車載カメラならぬ馬載カメラつけて、さらにVRで臨場感を味わえたりしたら競馬最強じゃないですかね。

さて、前々から気になっていた、トマ・ピケティ著「21世紀の資本」をようやく読み終えました。長い!

5日かかってしまいました。

この本の中でピケティ氏は格差解消の処方箋を書いているんですけど、はっきり言って僕みたいな小市民が格差解消を願って待っていてもしょうがないです。

というか格差解消されるとか思ってないですし。

ぼくの結論はタイトルのとおりです

r>gならrを目指せばいいのでは?

rは資本収益率
gは所得の成長率です。

資本は不動産などの固定資産だけでなく株式や債券など利益を生み出すものは含みます。

所得の成長率は経済成長率とか所得と産出の成長率とか書かれています。

著書の中ではrもgもいろいろな表現で使われていますが、言っていることは同じです。

18世紀からの経済指標を使って長期の流れを事実に基づいて説明しているので、説得力があります。

読んでいて、途中からだんだん面白くなってきました。

自分ならどうするか?

格差を解消するにはどうすればいいのかについて、いろいろ書かれているわけですけど、読めば読むほど、資本収益率>所得の成長率の法則は強固であるという結論になってます。

これって僕なりの言葉にすると、株式や不動産などの利回り(r)>給料の増加率(g)ってことです。

ピケティ氏は長期における資本収益率rは4~5%だと結論付けています。

ここでちょっとぼくの確定拠出年金ちょうど10年分の利回りを載せておきます。

確定拠出年金10年の実績

新型コロナウイルスで絶賛暴落中の相場において4.31%です。ピケティ氏が言っている4~5%にジャストミートしてます。

で、もう一つ。4月から年度替わりでお給料が上がったので増加率を計算してみました。2.27%でした。

ということは?

せっせと資本にお金をつぎ込んだらいいんでないかい?ってことです。

まとまったお金がないと意味がないのでは?

確かにその通りです。
資本の収益率が所得の成長率より大きいといっても、それなりの資本がないと大したことないですよね。

100万円の資本が5%の収益率で5万。1カ月も暮らせないです。

が、しかし。
逆に考えたらどうでしょう?

資本に頼らないでおれはやってやるぜ!みたいな未来です。

永遠に時給なんぼの世界になってしまいます。

まあ、出世して給料上がるという可能性はもちろんありますし、それに向けて頑張るのはまっとうだと思います。

で、そうなれば余裕がでてくるはずです。

足せばいいんじゃないですかね?資本を

先ほどの100万円の資本が5%の収益率で5万。

これに毎年100万足していくと
10年目で1250万円。20年目で3300万円。30年目で6600万円です。定年が65歳だとして、35歳から始めても定年まで30年あります。

ちなみに、ぼくの確定拠出年金の運用資産状況も載せておきます。

確定拠出年金運用資産状況

ぼくは確定拠出年金も含めて投信8本積み立てていますけど、たいていは海外の資産に投資しています。

国内の投信はひふみ投信とさわかみファンドの2本だけです。

ちなみに図の構成比のその他は海外リートです。

なので確定拠出年金は全部海外資産ですね。

なぜ海外資産を多く持っているかというと、海外の方が成長力があると思うからです。

逆にいうと、日本はこれから大幅に人口減少が始まるので、ひふみ投信やさわかみファンドのように、優秀なファンドマネジャーが個別株を厳選して購入しているファンドくらいしか積み立てる気がしません。

個別株であれば僕は日本株を買っていますが、市場平均(指数)を買うんなら、海外の方が魅力がありますね。

確定拠出年金は税制面も有利なので、なるべくコストの安いものを選ぶとお得ですよ

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あとがき

ピケティ氏は格差解消のためには累進資本税を導入するべきだとしています。

不動産や株式・債券、また現金などの資産を多く持てば持つほど、それに対してかかる税金がアップするってことです。

固定資産税よりもはるかに広い範囲でかつ累進課税というわけです。

これ、かなり実現の可能性は低いと思います。

うちは税金低いですよ~みたいな国がある限り無理かなと。

ピケティ氏も一つの国が単独でやってもうまくいかないと言ってます。

それ以外にもう一つ。
18世紀以降、資本収益率(r)>所得の成長率(g)がr<gになった時期が2回あるんですが、どちらも世界大戦です。

世界大戦で資本が毀損したってことです。

こういうの本能的に分かっている若者とかが「戦争起きないかな~」とかいうのかもしれません。

じつは2度の世界大戦後はかなり格差が縮小しています。

けれども現実的に考えるなら、やはり資本を増やす側に回った方がいいと思いました。

だって累進資本税も戦争もあまり可能性がないと思うんで。