r>gは永遠に有効か?

投資

おはようございます、ねこマスタ〜です。

今日は昼過ぎから雪の予報。

買い物とランニングは午前中に済ませてしまおう。

これがおそらく今シーズン最後の寒波になりそうだ。

r>gは永遠に有効か?

僕はブログの中でたびたびr>gについて言及してきた。

これはトマ・ピケティ氏が著書21世紀の資本の中で明らかにした公式だ。

どういうことかと言うと

資本収益率rが経済成長率gを上回るというデータなのである。

だから資本家の側に回った方がお金持ちになりやすいということでもある。

が、しかし。

このr>gは永遠に有効なのだろうか?

僕は少々疑問を持っている。

ピケティ氏は膨大なデータからこの公式を導いた。

特に産業革命以降の200年間分はかなり精密なデータがあるので信頼度が高い。

だから僕もr>gの法則に従って資本を増やす努力をしてきた。

つまりr>gは有効であると思っているのだ。

が、しかし

永遠に有効なのかと問われればどうだろうか。

実はピケティ氏のデータの中でr>gが逆転した時代が2回ある。

それは第一次と第二次世界大戦だ。

この時は戦争によって労働力が減ったので人手不足になった。

だから給料の方が上がりやすくなったわけだ。

そう考えた時に一つの仮説が浮かんできた。

人口増加とセットじゃね?

二度の世界大戦を除けばr>gはずっと成立してきた。

が、しかし

僕は思う。

その間ずっと人口は増え続けてきた。

実はこの人口が増え続けているというのが重要なのではなかろうか。

経済成長率が高いのは人口ボーナス期だ。

つまり人口が爆発的に増えている時期。

日本でも中国でもASEANでも同じだ。

そして人口ボーナス期に株価指数は大幅に上昇する。

そう考えると一つの事実に思い当たる。

世界人口は今世紀中にピークをつけることが。

2080年代に約100億人でピークをつけてから減少し始める。

世界経済の中心である米国もやはり2080年ごろピークをつける予測だ。

他の先進国がすでに人口減少に転じている中で流石ではある。

だから米国株中心の投資でいいのではと思う自分がいるわけだが。

現在人口ボーナス期のインドも2050年代には人口は減少する。

なので主要国で人口増加は米国しかいない状況が想定される。

サハラ以南のアフリカ諸国の人口増加によって世界人口は2080年代まで増加はする。

が、しかし

その地域の国々の世界経済にしめる割合はそれほど高いとは思えない。

そして日本では人口が減少に転じて人手不足に陥っている。

そのため年々給料は上昇している。

今年も5%台の決着になるらしい。

つまり戦争で人が減っても単に人口減少で人が減ってもr<gになり得るのではないかということだ。

資本の増加率は4%ほどで一定だ。

が、しかし

人手不足による給料の増加はそれを上回る可能性がある。

つまりr<gが成立し得るのではないだろうか。

あとがき

インドの人口のピークを考えるとあと20年は大丈夫。

米国のピークを考えればあと50年以上大丈夫。

ただインドの人口がピークになった後、主要国で人口が増え続ける国は米国くらいしかない。

だから2050年辺りからr>gがこれまで通り効果を発揮するのかは疑問だと思っている。

なぜなら米国一本足打法みたいになるからだ。

そのころ日本や中国は絶賛人口大減少中だ。

そう考えると投資で資産を増やすというのも今後20年くらいがいい時期かもしれない。

それ以降はどうなるのか全くわからない。

人口が減少に転じてもr>gが有効に機能するのか。

僕には疑問がある。